Louis Roederer Carte Blanche(ルイ・ロデレール・カルト・ブランシュ)
二週連続で花見をしてきました。先週はあまりにも寒く途中で部屋に戻ってしまいましたが、今週は非常に天気もよく、また此処最近少し寒かったこともあり、花もほぼ満開のままでした。
さて、花見にはやはり日本酒。と、思うのですが、天気のいい昼間から飲むということを考えて・・・(というか単純に飲みたいだけ)シャンパーニュにしました。開けたのは、「Louis Roederer Carte Blanche(ルイ・ロデレール・カルト・ブランシュ)」です。仄かに甘みがあるDemi Sec(ドゥミ・セック)。
香りは、蜂蜜やブリオッシュ、焼きリンゴなど甘い香りが主体あと柑橘系の香りも少々。泡は繊細で口当たりはソフトです。んで仄かに甘い。本当に幸せな気分になれますねぇ・・・辛口のシャンパーニュもいいですけど、甘いシャンパーニュも捨てがたい。というより、普段飲むのであればこっちの方が好きですね。
桜の花の仄かな甘い香りとシャンパーニュの香りで幸せな気分になれました。
さて桜です。
家の近くの裏山にある神社には桜がありまして、花見は、毎年ここでやることにしています。今年も桜が見れて嬉しい反面、また一つ年をとってしまったなぁ・・・と、桜が散って行くのを見つつ、ふと考えてしまいました(先月末が誕生日でした)。
毎年花見をしながら思うのは、なぜに、気持ちの部分で陽と陰の部分が出てくるのかということ。見てて楽しい幸せな気分になるけれど、一方で少し沈んだ気分にもなる。
桜の一気に満開して、一気に散っていく様が、刹那的な故にそのような気持ちになるんだろうな。だからこそ日本人の心を捉えて離さないんだろう。と、考えて見たりしましたが、私なんぞの足りない頭で思い描くよりも、古人はもっと的確に歌で詠んでいます。毎年桜を見ると必ず思い出す和歌です。
伊勢物語での在原業平と惟喬親王のやり取り
世の中に 絶えて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし
に対しての返歌
散ればこそ いとど桜は めでたけれ
憂き世になにか 久しかるべき
もう一つ古今和歌集八十四から
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ
最後、山家集
願わくは 花のしたにて 春死なん
そのきさらぎの 望月のころ
和歌を思い出し、グラスを傍らに置いてしばらく桜を眺めながら、「来年も何事もなく桜を見れればいいな」と思いました。
データ
作り手:Louis Roederer(ルイ・ロデレール)
銘 柄:Louis Roederer Carte Blanche(ルイ・ロデレール・カルト・ブランシュ)
格付け:AC Champagne
セパージュ:ピノ・ノワール 70%, シャルドネ 30%
価 格:6,600円
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コメント
さくらとシャンパーニュがこんなに合うなんて。
一番左の写真なんて、絵葉書にしたいです。
それにしてもこんなに泡は残るものですか?
私も泡は甘いのが好きです。
投稿: しゃーしゃん | 2008/05/10 23:05
しゃーしゃんさん
買ってきたシャンパーニュが新しいものだったので、泡はとっても元気な状態でした。
シャンパーニュも置いておけばどんどん古くなり、コルクも弱くなります。
シャンパーニュや泡物全体に言えることですが、ビンテージ(年号)の入っていない物を買う場合は、なるべく回転率のいいお店で買うといいと思います。シャンパーニュの場合は高いので、お店の人になるべく入荷が新しいものを頼むと吉かも。
甘いシャンパーニュはあまり種類がないので、選択肢は限られますが、ここのシャンパーニュはお勧めです。
写真、もしおきに召したのであれば、解像度の調整していない写真を揚げておきますので、持って行ってください。
1.グラスの中に花びら
2.空をバックに桜
どっちですか?
投稿: ネコまっしぐら | 2008/05/11 12:38
おおっ!
グラスの中に花びら をお願いいたします~。
泡の話、大変参考になりました。
回転率がいいお店・・・やまやかな???
投稿: しゃーしゃん | 2008/05/18 17:54
>しゃーしゃんさん
和歌の下のほうに載せときましたのでどうぞ。
回転率に関しては、同じ店でもアイテムによって変わるので、よく売れているものの方がはずれはないと思います。
『新しい(仕入れの)を持ってきて』とうのが一番確実かと思います。(あんまり安いのだと言い難いのがありますがww)
投稿: ネコまっしぐら | 2008/05/18 21:00