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2007/10/08

賀茂金秀 特別純米 秋の便り(かもきんしゅう・とくべつじゅんまい・あきのたより)

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 ここ最近めっきり温度が下がり、夜寝るにも気持ちいい夜風が入ってくるようになりました。そして夜風とともに入ってくるのが、虫の音と金木犀の香り。東京に出てきてというもの秋から冬にかけての香りは金木犀というようになってしまいました。というのも、私の育った盛岡では、金木犀の香りがすることは無かったからです。

 東北では秋の便りは盆過ぎにやってきます。お盆に白樺の皮を焚き(盛岡のほうではお盆の最終日に白樺の皮を炊いて先祖を送るのです)、先祖を送ると風はもう少し冷たくなってくる。空の色も水色から透き通るような青に変わっていく・・・そんな時期です。こちらのほうといえば向こうの盆過ぎがようやく10月くらいといったところでしょうか。
 そのときにする香りというのは特に覚えが無いというのが正直なところです。こちらのほうでは金木犀の香りがしますが、向こうのほうでは風の質が変わっていくといった感じでしょうか。


 風の香りというのはなんとなくですけれども、感じることは無いでしょうか?例えば、秋の金木犀の香りのように、夏なら夕立の後に水が蒸発していくときの香り、春なら桜や青い息吹のかおり、冬なら乾いた香り等。意識はしませんが、普段の生活で香りがすることによって季節を感じることはありませんか?

 東京に着てから私は、金木犀の香りがすると「秋だなぁ」と思ったりしています。


 さて、今宵は広島のお酒をいただいております。銘柄は「賀茂金秀」。秋の便りと言うように、いわゆる「ひやおろし」です。ここ最近というか数年前からの流れとして、先生・後生・本生を初めとた原酒や生酒。純米吟醸や純米大吟醸などの薫り高いフレッシュなものが好まれる傾向にあります。特に日本人の特性として「生」というキーワードに非常に弱い。刺身でも何でもそうですが、「生」=「新鮮」というイメージがあります。生=いい物と勘違いしている風潮も見られると思います。この前日本酒サミットに参加したときもその流れは顕著で、どの蔵も火を入れたものより「原酒」などのラインナップが多かった・・・というより九割方そうでした。
十四代や飛露喜が悪いとは言いませんが、日本酒=「十四代や飛露喜のようなものがいい」と偏った方向に持っていった連中は少し考えるべきだと思っています。それだけではなくもっと広く日本酒の魅力を出していければというのもあるんですが。。。(とは言いつつもトレンド、流れに乗らないと商売ができなくなるという現状もあったりするのですが・・・唯でさえ年々蔵の数は減少しているので。)

 さて、今宵の秋の便り。いわゆるひやおろしになります。とはいっても初めに飲んで思ったのは、ひやおろしなのにフレッシュなこと。味が乗って落ち着いているのですがフレッシュ感がある。香りはツンツン来るような物ではないのですが、フレッシュ感を感じさせるのは精米歩合が55%ということもあるんでしょう。(ラベル上特別純米だが普通は純米吟醸クラス)

 今宵は秋刀魚をさばいて刺身にして薬味は暮坪かぶを添えて。かぶという名前ですが見た目はミニ大根で非常に辛いものです。(岩手県遠野名産)やはり秋刀魚はこのような大根おろしに合いますね。油が乗っている物には特に合います。わさびよりもこちらのほうがお勧めです。

データ
作 り 手:金光酒造合資会社
銘  柄:賀茂金秀 特別純米 秋の便り(かもきんしゅう・とくべつじゅんまい・あきのたより)
米   :千本錦, こいおまち
精米歩合:55%
日本酒度:+3
酸  度:1.4
価  格:2,499円(一升)

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