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2007/10/02

Chateau Lanessan 1994(シャトー・ラネッサン)

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 都内もすっかり秋めいてきました。涼しい風の気配と、外から聞こえてくる虫の音がとても心地いいですね。
秋と言えば、食事もお酒も最高に美味しくなる時期だと思います。茄子、南瓜、茸、秋刀魚、カマス等上げれば切がないほどです。松茸の土瓶蒸し、ホンシメジのご飯、秋刀魚を焼いたもの(皮を裂いたときの真っ白な脂と苦い腸が最高!!!)に合わせてひやおろしの日本酒を一杯・・・ってのもいいですが、今宵は秋刀魚の煙に合う酒ではなく、秋の夜長に楽しめるワインと行きたいと思います。

 涼しくなってくるとそろそろ・・・と思うのがやはり赤ワイン。ガチガチの赤ワインではなく少し熟成の入ったものなら美味しく頂ける時期になってきたと思います。最近は良いブルゴーニュを何本か飲んだので、多分このBlogではあまり載せていないボルドーワインを久々に開けてみました。(嫌いなわけではなく、手頃で美味しく飲めるボルドーの赤ワインが少ないというのが大きな理由です。)


 で、ボルドーはHaut-Medoc(オー・メドック)のChateau Lanessan(シャトー・ラネッサン)です。いわゆるグラン・ヴァンと呼ばれる1~5級の格付けに入るワインではないですが、評価の高いワインを作っています。
さてさて、少しボルドーのワインについて私の復習を兼ねつつ・・・

ボルドーは川で分断されていて、川のどこに位置するかで大体分けることができます。
大きな川は3つ。
 ドルドーニュ川
 ガロンヌ川
 ジロンド川:南西を走るガロンヌ川と、その東を走るドルドーニュ川が合流してできている川。そのまま大西洋に注ぎます。


各場所の有名なAOC
【ジロンド川左岸】
 ・メドック地区:ジロンド川左岸。1855年の格付けが行われた区画で、Chマルゴー,Chラトゥール,Chラフィット・ロートシルト等ボルドーを代表する地域
【ガロンヌ川左岸】
 ・グラーヴ地区:メドックの南。オーブリオン、パプ・クレマンをはじめとする白ワインが有名。Garveとは砂利の事。土壌が砂利が多く含まれています。
 ・ソーテルヌ地区:いわずと知れた貴腐ワインの名醸地。

【ガロンヌ川・ドルドーニュ川の間】
 ・アントゥル・ドゥ・メール地区:実際は川の間だが、フランス語的には「海の間」の意味を持つ

【ドルドーニュ川右岸】
 ・サンテミリオン地区:この地区自体が世界遺産。私が大好きなシュヴァル・ブランを筆頭にカベルネフランを使ったワインが有名。
 ・ポムロール地区:ペトリュス、ル・パンを初めとするボルドーでも有数の超高級ワインを生む地区。メルローが主体。

【ジロンド川右岸】
 ・コート・ド・ブライ地区:日常的に飲みやすいワインを産出している地区。

 ワイン好きが右岸・左岸といっていた場合、メドック(左岸)かサンテミリオン、ポムロール(右岸)のことを言っている場合が多いです。大体、ブラインド(ボトルを見ないで)で飲んでいる場合、カベルネ・ソーヴィニヨン主体(左岸)なのか、カベルネ・フラン、メルロー主体(右岸)なのかで判断しているからと思われます。

 長い前置きにさらに追加。今宵のワインはメドック地区のオー・メドックというAOCですが、メドック地区は、河口に近い(北側の)オー・メドックと川上のバ・メドック地区に分けることができます。上流側のオー・メドックと河口側のバ・メドック地区に分けることができます(サンテステフ村以北)。いわゆるグラン・ヴァンはオー・メドックにあります。んで、オー・メドックの中に、マルゴー、ポイヤックなどのAOCがあるといった感じです。さらに細かくするとコミューン(村)レベルまで細分化できます(例えばACマルゴーの場合カントナックとマルゴーに分けられる)が、AOCとしてはありません。

あ。あとメドックのAOCの場合、赤ワインしか作ることができません。メドック地区で作られた白ワインはAC ボルドーというボルドー全体のAOCになります。

さっきからAOCとか書いてますが、これはラベルを見ればわかります。
今宵のワインでは、ラベル下方に

 APPELLATION HAUT-MEDOC CONTROLEE

と書いてますが、APPELLATION と CONTROLEEの間に表記してるのがAOC名です。
これについてはフランス全土AOCのカテゴリーに属していれば全部一緒。地域とか細かいところだと畑の名前(ロマネ・コンティ)とかが入ったりします。

 こんな知識は試験受ける人が知ってればいいので、豆知識的にどうぞ。楽しむにあたっては必須ではないです。

長くなりました。

それでは早速飲んでみましょう・・・
香りは、プルーン、カシス、ブルーベリーなどの黒い果実の甘い香り。加えてイチジクもかな?と、少しチョコレートやヴァニラのニュアンスもあります。さすがに13年前のワインだけあって、香りも柔らかです。口に含むと非常にやわらかい酸味、果実味、こなれたタンニン・・・なんとも滑らかに口に入ってくる。シルクのように柔らかい。アフターに鼻に来る香りは林の香りです。
やっぱり熟成されたボルドーワインは旨い・・・ブルゴーニュのピノのような妖艶な香りではないですが、気品のある感じです。この香りと味わいはやはりボルドーワインしか出せないのかなと思います。

妖艶・気品とか出てきたので、ワインを女性にたとえてみましょうかw

個人的なイメージ
 ボルドーワイン  :高貴なレディ
 ブルゴーニュワイン:決して手には届かないお嬢様
ブルゴーニュワインは絶対に手に届かない人のように思えるんですが、ボルドーワインには「もしかして」という希望が少し入るようなニュアンスですw


作り手  :Chateau Lanessan(シャトー・ラネッサン)
銘 柄  :Chateau Lanessan 1994(シャトー・ラネッサン)
格付け  :AC Haut-Medoc(オー・メドック)
セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン 75%, メルロー 20%, カベルネ・フラン 3%, プティ・ヴェルド 2%
価 格:2,300円

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コメント

オーメドックのhautは高いと言う意味、
バメドックのbasは低いと言う意味ですから、
”河口に近い(北側の)オー・メドックと川上のバ・メドック地区”
は逆ではないでしょうか。

投稿: 通りすがり | 2007/12/13 09:59

>通りすがりさん
ご指摘ありがとうございました。思いっきり勘違いをしていたようです。

ご指摘の通り、
 ・上流側がオー・メドック
 ・河口側がバ・メドック
でした。後で修正しておきます。

ありがとうございました。

投稿: ネコまっしぐら | 2007/12/13 13:49

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