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2006/03/03

銀座にて、Y&M Bar KISLING

 久々に銀座の街を歩きたくなって、いつもの地下鉄を途中下車し銀座線に乗った。金曜日の18:00ということもあり銀座駅で降りる人が多い。
私は銀座4丁目交差点の出口から地上に出て、ゆっくりと周りを見渡す。

 雨上がりで、少し寒い銀座の交差点は人で溢れていた。みな少し身を屈める様に歩いているのは、3月とは言えいつもより気温が低いからだろう。

 今日行くBarを決めていなかった私は、散歩しながらどこに行こうか考えることにした。交差点から足は南(新橋方面)に向かっている。途中でMori Barのオーナーバーテンダー毛利隆雄氏とすれ違う。(もしかするとそっくりな人かも知れないが)
 松坂屋を過ぎ交差点を曲がって、何も考えず外堀通り方面へ。フェラガモを横目に足を進める。

 外堀通りまで出てふと足を止めた。すれ違ったときに既に行き先を決められていたか?もうMori Barの看板が見えている。

 そこでしばし考える。

 スペインバルで軽く飲むか・・・それともこのままMori Barか?
 Mori Barで決めかけていたのだが、そういえばMori Barのオーナーバーテンダー、毛利隆雄氏のイニシャルが入った店が出来たことを思い出す。

 小さなビルのエレベーターを上がって7階へ。

 大きなガラスが入った木製のドアの金属製のドアノブに手をかけるのに少し躊躇する。
初めてのBarのドアを開けるときはやはり緊張するものだ。

 緊張しながらドアを開けると、カウンターの真ん中に通された。このBarの店名にも入っている「モイーズ・キスリング」の絵が目の前に飾ってある。
どうやら私がファーストゲストらしい。

 奥から白いバーコートをピシッと着た白髪のバーテンダーがいらっしゃった。このBarのYこと吉田貢氏である。
銀座で昭和34年からBar「よ志だ」でオーナーバーテンダーをされていたのだが平成16年に店を畳んでしまい、今はこのBarをMこと毛利隆雄氏と一緒に開いている。

 「よ志だ」に行く機会がなく店がなくなってしまったので、一度も飲むことが出来なかった。だが今宵はついに飲むことができる。

 まずはお通しのコンソメスープを一口。外が寒かったので体が温まる。
 一杯目はギムレットをオーダーした。無駄のない動きで作業が進められていく。綺麗な白薄緑の液体がカクテルグラスに注がれて私の目の前に出された。

 ハードシェイクではないので氷が表面に浮かんではいない。。。しばしカクテルを見つめてしまった。

 「一杯目で、のどの渇きを潤してください」

 そう言われてふと我に返る。口をカクテルグラスに近づけてまず一口。冷たい氷のような液体が口の中が広がり、ジンとライムのの香りが鼻を抜けていく。
 きっちり仕事をされたギムレットは、素晴らしかった・・・しばし考えつつ冷たい液体を口の中に運んでいった。

 何杯か飲んで、自分の世界に浸るうちに周りを見るとカウンターは、既に一杯になっていた。
 さて。最後は・・・吉田氏のマティーニを・・・と思ったのだが、既に自分のアルコール許容量を越していたらしい。後ろ髪を惹かれる思いでチェックをしてもらう。

 狭いエレベーターを降りて外に出ると冷たい風が心地よい。今宵は、酔うのも忘れてBarの空間にゆったりと居れた様だ。程よい緊張感と気持ちよい空間がある良いBarだと思う。

 まだ夜は始まったばかりで、相変わらず銀座の街は人が多い。

 次は必ずマティーニを飲もう。そう考えつつ、銀座4丁目の交差点に向かい足を進める。


店名:Y&M Bar KISLING

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